世界で一番大きなチョコレートの祭典「サロン・ド・ショコラ パリ」が、10月29日(水)から11月2日(日)の5日間、パリ15区のポルト・ド・ベルサイユで開催されました。世界中から最高級のショコラティエが130社以上も集まるサロンは、チョコレート好きなフランス人にはたまらない、とても楽しみなイベントです。
開催日前日、10月28日(木)には前夜祭のソワレが行われました。ショコラティエとデザイナーがコラボレートしたチョコレートドレスが披露されるファッションショーやサーカスのような趣向など、参加者は夢の世界に迷い込んだような素敵な時間を楽しみました。
前回に引き続き、ロゴや写真をプリントした美しいタペストリーを飾り、広い会場でも一段と存在感のあったマダムセツコ。「季節の花チョコレート」の実演や和をテーマにした商品などを披露し、いつもたくさんのお客様に囲まれました。そして、第14回サロンでは、さらにスペシャルな3つのトピックスが。
まず1つは、チョコレートレリーフ『雪月花に映える金閣寺』のディスプレイ。縦83×横65cmのビターチョコレートに日本の美の象徴 「雪月花」をあしらった金閣寺を描いた作品を制作してブースに展示しました。デザインと型の制作は、現東京藝術大学学長 宮田亮平氏。その型でマダムセツコのショコラティエがチョコレートを創り上げるという夢のようなコラボレーションが実現しました。この作品は、2008年の「日仏交流150周年」を記念して制作したもので、フランス&日本大使館主催による「日仏交流150年事業」で、オフィシャルイベントとして認定されています。サロンでは、芸術性の高さが各国のメディアの目にとまり、取材や撮影に追われました。
2番目のトピックは、マダムセツコの新作チョコレートの数々。「ショコラミレジメ」など人気の定番チョコレートのほか、雪月花をテーマにしたシリーズ、おはじきのような「趣々あつめ」など、ビジュアルも味も優れたチョコレートを前に、美しく陳列されたケースをじっとみつめて、しばらくはなれないお客様もいらっしゃいました。
最後に一番大きな話題は、「国際優秀賞」の2年連続受賞です。この賞は、サロン・ド・ショコラのチョコレートコンクールで国際的に活躍するショコラティエが選出されたもの。マダムセツコのほか、フランス、イタリア、スイスのトップメーカーが選ばれ、計4社の受賞となりました。品質が高くオリジナリティあふれるチョコレートとパリ・ニューヨーク・東京の三大都市のサロンに出展し、各国で成功を納めている実績を認められたということです。世界でトップのショコラティエと表彰台で肩を並べて、マダムセツコのインターナショナルな評価と活躍をあらためて実感したサロンになりました。