REPORT イベントリポート
サロン・デュ・ショコラ パリ2019 イベントリポート
2019.11.05
フランス パリにて開催された「サロン・デュ・ショコラ パリ2019」。会場内では様々なイベントが行われていました。
『トーキョーチョコレート』は10月30日（水）に開催された、約2８0名の聴衆の前でデモンストレーションを行う「ペイストリーショー」、そして、日本文化を紹介するイベント「エクスペリエンスジャポン」には毎日登壇していました。
今回はその二つのイベントのリポートをお伝えいたします。
ペイストリーショー
今年の「ペイストリーショー」でご提案した和スイーツは、会場内でも販売している「もなかアラモード」。日本ではよく知られている「もなか」とチョコレートのマリアージュを楽しめる、味わいも見た目も華やかな和スイーツです。今回は「もなか」自体が作られる工程をお見せするため、生地を焼くところからご覧いただくという新しいご提案をしました。
会期中のトップを飾るショコラティエとして選出された『トーキョーチョコレート』は、平日の午前中でありながら、会場は熱気に包まれた中、大石ショコラティエが舞台に登場しました。
フランスの人気料理番組「Le Meilleur Pâtissie」にて審査員を務める食通のメルコット氏が司会のもと、楽しく和やかにデモンストレーションが始まりました。大石ショコラティエが「もなか」の作り方や何から出来ているか等を一つ一つ丁寧にご説明。特に皮を焼き上げる工程にお客様は大変興味を持たれ、頷きながら熱心に聴講される姿が見られました。ムースやガナッシュを盛り付け、仕上げに金箔をふわっと飾り付けると、美しく繊細な見た目に再び会場内は盛り上がりを見せました。
会場にも「もなかアラモード」を現地のスタッフに配布していただき、ご試食。美しい見た目をもなかの皮でサンドしてつぶすことに少しもったいない表情を浮かべられる方もいらっしゃいましたが、召し上がった方々は、「もなか」のぱりっとした楽しい食感と中に入ったほろ苦い抹茶のムースやガナッシュのマリアージュにとてもおいしいと大好評でした。司会のメルコット氏にも高く評価していただき、「ペイストリーショー」は大盛況でした。
バックステージで、２８０名分の「もなかアラモード」を仕上げてくださったフランスの製菓学校の生徒さんたちが繊細な仕上げに予想以上に時間がかかり、かなり苦戦していたというエピソードもありました。
エクスペリエンスジャポン
そして二つ目の「エクスペリエンスジャポン」は、日本文化を紹介するイベントで、2016年より開催されています。『トーキョーチョコレート』はそのスタート当初の2016年より参加しており、今年で4年目となります。毎年大盛況を博しているイベントです。
大石ショコラティエは「ショコラと日本酒のマリアージュ」をテーマに登壇し、セミナーを毎日１４時より行いました。チョコレートに合う日本酒のご紹介や、実際にテイスティングをしてお客様より質問を受けるなどコミュニケーションをとりながらセミナーを行い、非常に熱気にあふれていました。
パリのお客様が和の食材や日本文化に大変関心があることがわかりました。
今回ご紹介した日本酒は、昨年に引き続きIWC（国際ワインチャレンジ）の日本酒部門で10年間受賞を重ねている出羽桜酒造の純米大吟醸「一路」に加え、『トーキョーチョコレート』の代表作「みなも」にある新しい味わい「梅酒」にも使用している東京の酒造「清酒澤乃井醸造元 小澤酒造株式会社」の銘酒「ぷらり」などをご紹介。どれも大石ショコラティエがセレクトしたチョコレート一つ一つに合う日本酒でそしてパリでも人気で手に入るものを選んでいます。お客様はチョコレートを通して楽しみながら日本の文化に触れていました。
また、今年もフランスで日本酒を広める活動をしている蔵マスターの宮川氏とコラボレーション。宮川氏おすすめの日本酒のご紹介も行い、とても充実したセミナーとなっていました。
ショコラと日本酒のイベントにちなんで１０月３１日１５時半から行われた「SAKEセレモニー」では、主催者夫妻とCEOがご列席し、シャンパンタワーのように日本酒の枡を重ねた枡タワーに日本酒を注ぐイベントが行われました。蔵マスターのかけ声で一升瓶から日本酒が注がれると会場は一気に熱気の頂点に達しました。
SAKEセレモニーで枡タワーに日本酒を注ぐ CEOと主催者夫妻
トーキョーチョコレートからは、枡に注がれた日本酒と同じ銘柄のお酒と抹茶、チョコレートを合わせたチョコレートカクテルを特製おちょこでお配りし、またチョコレートもお渡しして「ショコラと日本酒のマリアージュ」をまた違った形で楽しんでいただきました。