今年のペイストリーショーでご提案した和スイーツは、チョコレートを使用した「わらび餅」。日本では馴染みがあるものの、「わらび」という和の素材はなかなか知られていないため、昨年の「葛切り」に続き挑戦の素材です。

会場ではフランスの食通メルコート氏が司会のもと、楽しく和やかにデモンストレーションが始まりました。大石が舞台上で1つ1つの作り方やわらび餅についての説明を丁寧に行い、フランスのお客様は大変興味を持たれ、熱心に聴講する姿が見られました。

会場に配布していただいた試食を召し上がった方々は、チョコレートの味がするもっちりとした「わらび餅」の初めての食感とほろ苦い抹茶のソースと甘じょっぱいみたらしがとてもおいしいと好評でした。司会のメルコート氏にも高く評価されました。

デモンストレーションの最中、大石トップショコラティエが「私はショコラティエの修行をフランスで留学したのではなく、日本のメリーチョコレートというチョコレートメーカーに大学を卒業して就職し、ずっとここで育てられた。叩き上げです。」と自己紹介すると会場から拍手が上がり、大石トップショコラティエの経歴にも関心を持って頂きました。

今年も熱気に包まれたサロン・デュ・ショコラ パリも閉幕。今年の出展作品のコンセプト「新TOKYOジャポニスム」に寄せたチョコレートはパリの方々に好評を博しました。そして2018年のサロン・デュ・ショコラ パリではメリーチョコレートはフランスのチョコレートの格付けで最も権威のある「C.C.C.（フランスチョコレート愛好会）」より最高位の金賞を3年連続で受賞しました。審査員から「トーキョーチョコレートはカカオの巨匠であり、そのレシピは詩的である。」と評価して頂いた結果を来年に繋げていけるよう、大石トップショコラティエをはじめ一丸となっていきたいと思います。

メリーチョコレートは昨年2016年には最高位の金賞と、さらに日本で唯一となるC.C.C.アワードをW受賞し、2017年・2018年と3年連続金賞を受賞。「サロン・デュ・ショコラ パリ」へ2000年より出展しており、国内で最多出展・最多受賞の記録を更新しています。