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メリーの「社会福祉活動」について

ガーナ共和国トゥム地区にHIV検査施設を寄贈

2006年末の募金では、ガーナ共和国トゥム地区病院にHIV検査施設を建設しました。全世界でエイズのために親を亡くした孤児の数は1520万人といわれており、2010年までに孤児の数は2000万人を超えると予測されています。エイズ対策は同時に貧困撲滅対策であり、子ども達の安全と健やかな成長のために必要な対策です。2007年11月、施設の建設が完了しました。

この地域では、HIV感染の疑いをもった人々が、自発にカウンセリングや検査が受けることができる病院の数が限られていました。トゥム地区病院は、VCT(Voluntary Counseling and Testing:自発的カウンセリングと検査)サービスを提供している病院の一つですが、外来病棟にある診察室を利用しているため、患者のプライバシーを守ることができませんでした。HIV陽性者に対する社会的差別と偏見が根強い現状では、受診者のプライバシーを完全に守り、受診しやすい医療環境を作ることが最も重要であり、専門の施設がないこの環境では、カウンセリングを受ける人の数は増えませんでした。こういった問題を解決するため、このプロジェクトでは、トゥム地区病院に自発的なカウンセリングとHIV抗体検査を行うVCTセンターを建設しました。

このセンターの建設により、サービスを受けに来る人のプライバシーや尊厳を保護するとともに、青少年をはじめとした地域の人々がHIVについて正しい知識を身につけ、感染の拡大を予防するためのよりよいサービスを提供できるようになりました。

HIV検査施設の外観

HIV検査施設の外観

センター内部の様子
窓が大きく明るい診療室ができました

VCTセンターに掲げられたプレート

現地のみなさんの声

「VCTセンターが完成したことにより、トゥム地区病院では以前の倍以上の人々に適切な環境で自発的カウンセリングと検査を実施できるようになりました。また、プロジェクトでトレーニングを受けたカウンセラーが配置され、より質の高いサービスを提供できるようになりました。」
VCTセンターで働くカウンセラー

「トゥム地区病院は最近、抗レトロウイルス治療(注1)を実施する病院に指定されました。VCTサービスと抗レトロウイルス治療が当病院で行われることで、HIV/エイズの予防や治療がより一層充実することになるでしょう。」
トゥム地区病院の管理責任者

(注1)抗HIV薬による強力な併用療法。サハラ以南のアフリカでは、治療が必要な人々の28%がこの治療をうけているといわれています。

このプロジェクトの実現は、MDGs(国連ミレニアム開発目標)目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止の達成に貢献します。
※MDGsとは…
2000年に国連で採択された「国際ミレニアム開発宣言」の一部で、世界共通の問題に地球規模で取り組むため、2015年までに達成すべき目標として設定されました。

活動内容

No.03 2007年 年末募金プロジェクト
ガーナ共和国アニャボニ村に図書館を寄贈しました。
No.02 2006年 年末募金プロジェクト
ガーナ共和国トゥム地区病院にHIV検査施設を寄贈しました。
No.01 2005年 年末募金プロジェクト
ガーナ共和国アコチ村に図書館を寄贈しました。
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