2020.10.1
2020.10.1
大石 茂之(おおいし しげゆき)
1995年株式会社メリーチョコレートカムパニーに入社。
生産本部大森工場でチョコレートの生産に携わる。
2019年「世界の優秀なショコラティエ 100」として表彰され、
「レ メイヤー デ メイヤーアワード(最高のショコラティエ賞)」を受賞した。
藤本 師匠からは「香りは引いてもダメ、足してもダメ。バランスが大切」と言われて鍛え上げられました。今でもその難しさを実感します。また、素材自体の香りと実際にお香として火をつけたときの香りは全然違うんです。いかにバランスの良い香りを引き出すか、ということにこだわりを持っています。
大石 何度も試作を繰り返して、一番良い味のバランスを追求する点は私たちも同じで、素材の良さをいかに引き出すことができるか、そこにこだわりを持っていますね。
藤本 悌志(ふじもと ていじ)
1979年 東京都生まれ。
2006年 株式会社 松栄堂に入社。 入社後はお香の製造に携わり、香りの原材料や
調合技術を学ぶ。 現在は調合師として新商品開発にも積極的に取り組んでいる。
藤本 チョコレートとお香を組み合わせたい、というお話を頂いたとき、はじめは高いハードルだなと感じたものです。これまで他業種とのコラボはありましたが、食品とのコラボは初めでしたから。でも、一度試しに作ってみたんです。そうしたら「思ったよりも相性がいいな」というなかなか意外な感覚。お香の香りによってチョコレートの味が変わることに面白さを感じました。この“カカオベルト”は、チョコレート本来の味は壊さないように注意しながらも、味が変化する面白さを堪能して頂けるように作りました。
藤本 お香は雨など湿度が高いと香りがよく広がり、香りを感じやすくなります。ですので、雨の日や出かけられないときなどに、ぜひお香を楽しんで頂けたらと思います。
大石 チョコレートは空腹だと味や香りを感じやすくなります。15時ごろなど、おやつの時間がおすすめです。
藤本・大石 今までお香を楽しんで下さっている松栄堂のお客様にはメリーのチョコレートを知るきっかけに、反対にチョコレートを召し上がって下さっているメリーのお客様にはお香に興味を持って頂くきっかけになれば幸いです。
コラボレーション企業
香老舗 松栄堂
京都に創業して300余年。
伝統に培われた豊かな経験値・情報力・技術力…… そこから生み出されるのは、宗教用の薫香をはじめ、茶の湯の席で用いる香木やお線香、お座敷用の高級線香や手軽なインセンス、匂い袋など「香百般」。
また出版やワークショップなど、様々な文化活動を通じて、香り文化の継承と発展にも取り組んでいます。